女性が「太り過ぎ」と言われるのは何キロから?健康面でもヤバイかも!?
無駄な肉のない、スラリとした手足やシャープな顎はみんなの憧れです。
しかし実際に鏡に映る自分はどうでしょうか?理想的な体型を維持できていますか?
実際に理想的な体型をキープするにはそれなりに努力が必要です。また、多くの方は多かれ少なかれ自分の身体の中でコンプレックスに思う部分も持っていることでしょう。
そして気になるのが、自分の体型は周りからどう見られているか、という点です。
自分では少しぽっちゃりかな…と思っていても、実際に周りからはとても太って見られていた…というのは避けたいですよね。
そこで今回は、女性はいったいどの程度から太り過ぎと言われてしまうのか、身長体重から割り出すBMIや、体脂肪率についても交えてお伝えしていきます。
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身長の高い人ほど体重も重くなる
当たり前のことですが、背が高ければその分、身長の低い方よりも体重は重くなります。
そのため、何キロ以上で太り過ぎかというのは一概には言えません。
また、たとえ同じ身長、同じ体重だとしても、体脂肪の量などによって見た目の体型は異なりますので、このことにも留意する必要があります。
体型の目安を知るBMI
BMIは、近頃ではよく耳にするようになったので知っている方が多いかと思います。
これは、ボディーマスインデックスの頭文字を取ったもので、日本語では体格指数と呼ばれるものです。
数値が低いほど痩せ型、高いほど肥満傾向にあると言えます。
計算式は「体重(kg)÷(身長(m)×身長(m))」です。
18.5〜24.9が標準値であり、18.5以下が低体重、24.9以上が肥満となります。
身長と体重だけで簡単に体格指数が分かるので、一般的にもよく用いられる方法であり、世界基準として使用されています。
しかし、こちらはあくまでも体格の目安として簡易的に用いられるものです。
前述した通り、体型には体脂肪率も影響してきますので、BMIが同じだからといって同じような見た目であるとは限りませんので注意が必要です。
筋肉は脂肪よりも重いので、同じBMIでも筋肉量の多い方は、少ない方よりも細く締まって見えます。
BMIの高値がもたらす健康被害
BMIが高値、つまり肥満体型である場合は、見た目に影響するだけではありません。
肥満になってしまうと、おもに生活習慣病と呼ばれるような様々な病気を引き起こしてしまう可能性があるのです。
生活習慣病の中には、高血圧、動脈硬化、脂質異常症などメタボリックシンドロームの条件に当てはまる項目のほか、糖尿病や高尿酸血症、痛風、脂肪肝など怖い病気がたくさんあります。
これらの病気は長年の生活習慣によって引き起こされやすくなると考えられており、1度発症すると完治することなくずっと付き合っていかなくてはならない病気も多いです。
また、今までの生活習慣を改善しなくてはならなかったり、バランスの取れた食生活や内服管理など様々な制約が課せられるようになります。
肥満と聞くと、可愛い洋服を着れない、人から後ろ指を指されるなど外見のことばかりに意識が行きがちです。
しかし、肥満の真の恐ろしさはこのような様々な病気を引き起こしてしまうというところにあります。
BMIが25を超えてしまったという方は、この機会にぜひ自分自身の体型を見直してみましょう。
体脂肪率について
BMIのほかに、体型を左右する指標となるのがこの体脂肪率です。
最近ではほとんどの体重計で体脂肪率が測れるので、家庭でも手軽に体脂肪率を知ることができるようになりました。
体脂肪率の正しい知識を持って、健康的にダイエットを行いましょう。
体脂肪率の理想値は?
体脂肪率とは、その名の通り身体についている脂肪の割合を示す数値のことです。
体脂肪率が高いほど身体には多くの脂肪が付いており、体脂肪が増えすぎると肥満とされます。
体脂肪率が高いと、BMIの項で先ほども説明したような生活習慣病のリスクを高めてしまいます。そのため適度な体脂肪率を保つ必要があります。
体脂肪率の理想値は、年齢や性別によって異なります。
女性の場合、18歳から39歳までは、体脂肪率20%未満が痩せ、21%〜27%までが標準(-)、28%〜34%が標準(+)、35%〜39%が軽肥満、40%以上が肥満となります。
一般的に年齢が上がるほど代謝が落ちて脂肪がつきやすくなるため、年齢が上がるほど基準値も高くなります。
また、同じ年齢でも男性より女性の方が体脂肪率は高めです。
ちなみに、体脂肪量(kg)=体重(kg)×体脂肪率(%)で簡単に計算することができます。
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体脂肪の役割とは?
体脂肪率が高ければ高いほど肥満度も高くなり、低ければ低いほどスレンダーとなります。
できればなくしたいと思う体脂肪ですが、体脂肪にも重要な役割があります。
体脂肪の役割の一つには、エネルギーの備蓄があります。
緊急時など、体脂肪を消費して生存率を上げられるようにする生体の本能として、体脂肪は蓄えられています。
現代では体脂肪が緊急時のエネルギーとして消費されるシーンはほとんどありませんが、飢餓が当たり前だった昔には重要な役割を担っていました。
また、体脂肪は保温性に優れています。内臓を守り免疫力を高めてくれる効果もあるので、体脂肪があることによって寒い冬も活動することが出来たり、風邪を引きにくくしてくれたりする効果が期待できます。
体脂肪率が少なすぎるとどうなる?
体脂肪率を気にしすぎるあまり、体脂肪率が痩せの領域に入ってしまうのはあまりよくありません。
とくに女性の場合は、体脂肪率が少なくなりすぎるとホルモンバランスの乱れを引き起こします。
その結果、骨粗鬆症や無排卵、無月経など女性特有の症状を引き起こしてしまう可能性があります。
これらは食事を抜くような極端なダイエットを行った方や、体脂肪率の少ない女性アスリートによく起こるとされている症状です。
また、ルックスの面からも、女性らしい丸みを帯びた体型は体脂肪による影響も無視できません。
バストやヒップなど、丸く柔らかそうな体型の方が魅力的であると考える男性も多くいます。
現代人では食事の欧米化や運動不足などが原因で肥満傾向にある方が増えていますが、一方で若い女性の中には極端な痩せ思考も蔓延しています。
体脂肪率は23%程度であると理想的なルックスになると言われています。
ダイエッターの方も、あまり体脂肪率を減らしすぎずに標準(-)あたりを目標に設定してみましょう。
さいごに
BMIや体脂肪率を計算すれば、みなさんがそれぞれ何キロから太り過ぎとなるのかが分かったかと思います。
予想通りに肥満体型だった…という方もいれば、肥満だと思っていたけれど計算してみたら意外と標準値内に入っていた!という方も多かったと思います。
実は、BMIや体脂肪率の標準値はあくまでも健康的に過ごせる値であって、ルックスへの影響は考慮されていないからです。
テレビに映っている女性芸能人は痩せている方が多いので、若い女性の痩せ思考は加速していると思います。
しかし、ルックスの善し悪しも健康第一です。
いくら細くても、肌荒れしていたり女性らしい丸みがなく骨張っていたらせっかくのダイエットも意味がありません。
過度なダイエットに走らず、BMIや体脂肪率の標準値内に収まるように計算しながらダイエットを行ってください。
また、数値はあくまで目安ですので、規則正しい食事や睡眠、運動習慣を身につけるようしましょう。
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