道端アンジェリカもなった乾癬とは?治療法や化粧品による対策まとめ!
みなさんは「乾癬(かんせん)」をご存知ですか?
乾癬はモデルの道端アンジェリカさんもかかっという皮膚疾患ですが、よく知らない方が多いと思います。
今回はこの乾癬について、原因や治療法、スキンケア法などを調べてみました。
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乾癬ってなに?
そもそも乾癬とは何なのでしょうか?
まずは乾癬について知りましょう。
乾癬は皮疹を伴う慢性の皮膚疾患
乾癬は皮疹を伴う慢性の皮膚の病気です。
日本には約40万~50万方が患っていて、約2:1の割合で男性に多くみられるようです。以前は極めてまれな病気でしたが、近年では生活習慣の変化やストレスなどの影響で、患者数が徐々に増加しています。
年齢層は幅広く男性では30代、女性では10代・50代の発症が多いようです。
「かんせん」という名前から誤解されやすいですが、他の人に感染する疾患ではありません。
乾癬の皮膚は、炎症を起こす細胞が集まって活性化しています。そのため、毛細血管が拡がり、皮膚が赤い状態になります。
乾癬の典型的な症状
乾癬は、人によって症状や発症箇所が違い、治療方法もさまざまです。
典型的な症状として
・皮膚が少し盛り上がる
(上記の部分を浸潤・肥厚(しんじゅん・ひこう)と言う)
・赤い発疹 の上に銀白色のフケのようなもの が付着し、ポロポロとはがれ落ちる
(赤い発疹を紅斑(こうはん)と言い、銀白色のフケのようなもの を鱗屑(りんせつ)、剥がれ落ちること落屑(らくせつ)をと言う)
・かゆみが生じる場合がある
・爪の変形や関節の痛み、腫れを伴う場合もある
皮疹は、大きさや形がさまざまで、症状が進むと数が増えます。そうなると、いくつかの皮疹が一緒になったり、全身に及んだりすることがあります。
また健康な皮膚と比べ、乾癖の表皮が過剰な生産状態になります。その表皮の細胞は厚く積み上がり、鱗屑となってはがれ落ちていきます。
乾癬の種類は5つ
<約9割は尋常性乾癬>
乾癬の中で最も多い種類で全体の約9割を占めます。
主な特徴は上記でお伝えした以下の2つです。
・皮膚が赤く盛り上がる
・細かいかさぶたのようなものがフケのようにボロボロとはがれ落ちる
乾癬といえば、一般的に尋常性乾癬を指します。
<全体の5%は乾癬性関節炎(かんせんせいかんせつえん)>
関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)とも言われます。
特徴は
・乾癬の皮疹発症後に関節の症状が現れる
(数ヵ月後だったり十数年後の場合もある)
・手と足の指関節に多く見られる
・関節リウマチのように関節が腫れたり痛む
・関節が強い変形をきたす場合もある
近年、関節症性乾癬の患者が少しずつ増えて、乾癬全体の3~5%程度を占めているようです。
<全体の3%は滴状乾癬(てきじょうかんせん)>
若い人に多いです。
特徴は
・扁桃炎の後などに水滴ぐらいの小型の皮疹が急に全身にできる
・ほとんどか扁桃炎の治療で治る
乾癬全体の約3%を占めているようです。
<全体の1%は乾癬性紅皮症(かんせんせいこうひしょう)>
発症する割合は少ないです。
・不適切な治療や薬剤、感染症などの影響で、尋常性乾癬から移行してしまうことが多い
・尋常性乾癬の皮疹が全身に広がり、皮膚全体の80%以上が赤くなった状態
・最初から紅皮症化した状態
乾癬全体の約1%を占めているようです。
<極めてまれな汎発性膿疱性乾癬(はんぱつせいのうほうせいかんせん)>
厚生労働省難治性疾患克服研究事業の特定疾患に指定されています。
特徴は
・発熱、悪寒、全身倦怠感などを伴う
・急激に全身の皮膚が赤くなり、その上に無菌性の膿疱が多数でる
・放っておくと全身衰弱などにより死にいたることがある
・入院による加療が必要
発症頻度は非常にまれです。
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乾癬の原因は皮膚の免疫異常
乾癬は、体を守るために必要な皮膚の免疫機能が異常をきたすことで発症します。
免疫に異常を起こしやすい体質の人に発症しやすい
乾癬は、免疫に異常を起こしやすい体質の人にかかりやすいと言われ、外的な刺激や内的な要因が加わることで、発症すると考えられています。
外的な刺激とは…
気候、ケガ、感染症、薬剤、ストレス、不規則な生活などから受ける刺激のこと。
内的な要因とは…
糖尿病、高脂血症、肥満などの体内の変化のこと。
免疫の異常とは
免疫は、自分の体を守るために大切な防衛システムで、病原体などの異物が侵入した際に働く機能です。細菌やウイルスが体の中に入ってくると働きだします。
この防衛システムが何らかの原因で異常をきたすと、異物ではなく自分自身に対して攻撃し、そのせいで炎症を引き起こしてしまいます。これが「免疫の異常」です。
乾癬の治療法は4パターン
先ほどもお伝えしましたが、乾癖の治療法は症状や具合によって異なります。
乾癬の治療法としてあげられるのは4つあります。
基本は概要両方(塗り薬)
乾癬の基本の治療法は外用薬です。外用薬に使われる薬剤は
・炎症を抑えるステロイド外用薬
・表皮細胞の増殖を抑えるビタミンD3外用薬
・上記2つの薬剤が配合されているステロイドとビタミンD3配合外用薬
の3種類あり、症状や効果をみながら使い分けます。
ステロイド外用薬とビタミンD3外用薬には軟膏、クリーム、ローションなどの財形がありますが、配合外用薬には軟膏しかないようです。
塗り薬だけで治らない場合は光線療法(紫外線照射)
光線療法は、外用薬だけでは良くならない場合や、発疹面積が広い場合に用いられます。
光線療法とは…
光源ランプを用いて紫外線を照射する治療法です。
効果が認められているのは、「中波長紫外線(UVB)」と「長波長紫外線(UVA)」です。
側から治療する内服療法(飲み薬)
内服薬には…
・皮膚細胞の異常増殖を抑えるレチノイド(ビタミンA誘導体)
・免疫反応を抑えるシクロスポリン(免疫抑制薬)
などがあります。
注射や点滴などを用いた生物学的製剤
生物学的製剤はバイオテクノロジーを用いて開発された治療法で、皮下注射と点滴の2種類があります。
大量に出ている炎症を抑制する働きがあります。
これまでの治療で効果がみられない場合はに用いられます。
自分で気をつけること
・皮膚への刺激や負担を避ける
(外的な刺激に注意する)
・食事内容に気をつける
(油分の多いもの・甘いものなどを抑える)
・ストレスを溜めない
(心身ともにストレスは天敵)
・早起きを心がける
(規則正しい生活は健康の基本)
自分でできることから注意していきましょう。
道端アンジェリカのスキンケア法
乾癬を発症している際のスキンケアは、余計なものをつけないことがポイントだそうです。
乾癬にかかったことがあるという、道端アンジェリカさんのスキンケア法をまとめてみました。
クレンジングはホットクレンジング
ホットクレンジングとは、
発熱する成分が入っているクレンジング剤のことです。温感作用で肌を温めることによって、表面を柔らかくさせながらメイクを落とすことができます。ホットクレンジングのタイプで現在主流なのは、ジェルタイプです。
愛用化粧品はミランダカーのプランド「KORA Organics」
KORA Organicsとは、ミランダカーさんプロデュースの、世界的機関に認証されたオーガニックスキンケアコスメのブランドです。
商品はすべて無添加で、肌にとても優しいコスメです。
このように、道端アンジェリカさんは肌に負担をかけないように気をつけているようです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
覚えておいて頂きたいのは、先ほどもお伝えしましたが、「乾癬は他の人に感染することはありません。」ということです。
症状や治療法は人によって異なるので、皮膚が発疹したり違和感を感じたら、すぐ皮膚科を受診して下さい。またスキンケア法も個人で異なるので、お医者さんと相談が必要です。
乾癬は長く付き合っていく疾患です。原因や悪化要因を知りきちんと向き合って、少しでも楽しく過ごせるようにしましょう。
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