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スイカの種を食べるとどうなる?栄養や効能についてのまとめ!

暑い夏に食べたくなってくるのがスイカ。シャキシャキとした食感とみずみずしい果汁がおいしいですよね。でも食べるときに種をいちいち取るのが少し面倒。うっかり噛んでしまうとちょっと嫌な気分になります…。最初にスプーンなどで種を取り除いて食べるか、食べている最中にぷぷっと口から飛ばして吐き出している人が多いのではないでしょうか。

実はその捨てている種、栄養が豊富に含まれているのです!こちらではスイカの種について、栄養やその効果などをご紹介していきます。

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種は食べても大丈夫?

よく「スイカの種を食べてしまったらおへそから芽が出る」なんて言われていますが、もちろんそれは迷信です。種の皮はとても固いので、うっかり飲み込んでしまってもほとんど消化されずに体の外へ排出されます。盲腸炎になるなんてこともありません。つまり、スイカの種を食べても体になんの影響もないということです。

種に含まれる栄養素

「えっ!種にも栄養ってあるの?」とびっくりするかもしれませんが、実は種にこそ豊富に栄養素が含まれているのです!古代エジプトでは、栄養が豊富に含まれているという理由から、むしろ種を食べる為に栽培していたのだとか。現在でも中国などの一部のアジアで、おやつとして親しまれています。しかも、わざわざ大きな種になるように品種改良までされているんです。

ヒマワリの種やカボチャの種も、食用のものを見かけますよね。そう考えると、スイカの種を食べることも、さほど不自然には感じないのではないでしょうか。植物の種はあまり食べ物としてはなじみがないかもしれませんが、ヒマワリの種やカボチャの種もスイカの種と同じく、栄養素を豊富に含んだ食べ物となっています。

この中でもスイカの種はタンパク質が多いのにカロリーが低いので、ダイエットに向いています。ちなみにヒマワリの種はビタミン、カボチャの種はミネラルを多く含んでいます。

主な栄養素(100gあたりの栄養価)
たんぱく質     29.6g
脂質        46.4g
炭水化物      13.4g
食物繊維      7.1g
レチノール当量   3㎍
βーカロテン当量   16㎍
ビタミンB1     0.10mg
ビタミンB2     0.16mg
ナイアシン(B3)   0.8mg
パントテン酸(B5)  1.04mg
ビタミンB6     0.71mg
葉酸        120㎍
ビタミンE      2.6mg
ビタミンK      1㎍
カルシウム     70mg
リン        620mg
鉄分        5.3mg
マグネシウム    410mg
カリウム      640mg
(すいか1煎り、味付け)
五訂日本食品標準成分表より

リノール酸

リノール酸とは、不飽和脂肪酸の一種で、必須脂肪酸です。体内で作り出すことが出来ないので、食べ物から摂取する必要がありますが、とりすぎは禁物です。1日に必要な摂取量は9g程度で、摂取することによって、コレステロール値や血圧を下げる効果があります。

ビタミンB郡

ビタミンB郡は、それぞれのビタミンB郡をバランス良く摂取することが大切なのですが、スイカの種には、特に同時に同量を摂取する必要があるビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6が含まれています。

・ビタミンB1
ビタミンB1は炭水化物をエネルギーに変える成分で、脳を正常にはたらかせるためにも必要不可欠なビタミンの1つです。ビタミンB1が不足すると、疲れやすくなったり、食欲がなくなったりします。

・ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や髪の毛、爪の再生など、健康維持に大きく関わる成分です。また、糖質、脂質、タンパク質の代謝をアップする効果もあるので、ダイエットをしている人や、体をよく動かしていてエネルギーをたくさん必要とする人に多く摂取して欲しいビタミンです。

・ビタミンB6
ビタミンB6も皮膚や髪の毛、爪などの健康を保つはたらきがあり、皮膚炎の防止やホルモンバランスの調整、筋肉や血液を作ることに関係しています。また、ドーパミンやアドレナリンなどの神経伝達物質をコントロールし、心と体の機能を健全にしてくれます。

食物繊維

女性なら意識して摂取している人は多い食物繊維。便秘の改善に良いとされているのは、よく知られていますよね。他にもコレステロール値を下げたり、糖尿病、高血圧、肥満などの予防にも効果があると言われています。

β-カロテン

β-カロテンは強い抗酸作用のある栄養素で、活性酸素から細胞を守ってくれます。活性酸素は体に入ってきた細菌をやっつける免疫機能なので無くてはならないものですが、増えすぎると体に悪影響を及ぼします。なので、活性酸素のはたらきをコントロースするために抗酸作用のあるβ-カロテンが必要なのです。また、免疫力の向上や、視力低下を予防するはたらきもあります。

葉酸

妊娠中の女性が必要とする成分として有名なのがこの葉酸。健康的な胎児を育てる他、貧血、冷え性、凝り、生理痛の予防や動脈硬化、脳梗塞の予防、前立腺、子宮頸がんの予防、粘膜の健康維持、疲労回復、認知症の予防、ストレスの緩和、不妊症の改善などなど、期待できる効能がたくさんあり、実は妊婦さん以外の人にとっても重要な栄養素なのです。

カルシウム

カルシウムは骨や歯を作るのに必要な必須ミネラルです。骨や歯を丈夫に保ち、虫歯や骨粗鬆症の予防や、イライラを抑制して精神を安定させる役割があります。日本人は慢性的なカルシウム不足と言われているので、積極的に摂取したい栄養素の1つです。

鉄分

鉄分には血液の生成、貧血の予防、疲労回復、歯や骨の強化、タンパク質の代謝促進などの効果があります。ダイエット中で野菜ばかり食べている人や、生理で出血量が多い人などは多めに摂取しておきたい成分です。また、貧血気味の人や、体に疲れを感じる人は鉄分不足の可能性があります。

マグネシウム

マグネシウムは、約300種類もの酵素の働きをサポートするミネラルです。マグネシウムの量が足りていることで、酵素のはたらきがが良くなり、筋肉や脳、神経が正常に機能してくれます。

カリウム

カリウムはナトリウムとともに細胞内外の浸透圧や水分量の調節をしてくれます。浸透圧とは、同じ濃度になろうとする力のことで、高血圧などを防いでくれます。また、カリウムが不足すると体がだるく感じたり、食欲がなくなったりと、夏バテの症状が現れます。

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種の食べ方

そのまま黒くて固い種を飲み込んでも、残念ながら栄養は体に吸収されません。栄養があるのは固い皮の中に詰まっている白い部分。種を割って中身を取り出してから食べましょう。また、白い種と黒い種がありますが、白い種は受精しておらず、胚が未熟なので栄養が含まれていません。黒い種のみを残して食べましょう。

キレイに洗った種を1〜2日程日干しして乾燥させ、フライパンで軽く炒めます。種がぷくっと膨らんでくるので、塩で味付けして完成です。簡単ですよね!炒ったあとは種の皮(黒い部分)を剥いて、中身を食べます。香ばしいピーナッツのような味がします。ビールのおつまみや、子どものおやつにピッタリですね。

ちなみにスイカを食べるときの切り方ですが、しましまの模様に沿って縦に切るのではなく、垂直になるように横に切ると種が取り出しやすくなります。

さいごに

いかがでしたか?びっくりするくらい豊富に栄養が含まれていますよね。ちょっと食べてみたい気になってきます。捨ててしまうのはもったいない!どうせなら食べてしまいましょう。

もちろん実の部分もおいしいスイカですが、是非これを機に種も食べてみてはどうでしょうか?

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