ニキビを潰すと早く治る?楽しいけどやりすぎは注意!
ニキビができると、せっかく楽しいおでかけの予定があっても一気に憂鬱な気分に。
すぐに治ってくれれば良いものの、ひどいものでは何週間も赤く目立ってしまう場合もあります。
そんなとき、ニキビを潰すことで綺麗に治ってくれればとっても嬉しいですよね。
でもニキビは潰さない方が綺麗に治ると言うし、悪化して跡に残ってしまうのはニキビができるよりも困るものです。
ニキビ跡を残さずにニキビを潰すことってできるんでしょうか?
今回は潰しても良いニキビ、潰さない方が良いニキビについて調べてみました。
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ニキビの種類
ニキビには段階によって名称が付いているのは有名ですよね。
ニキビの種類にはどのようなものがあるのかおさらいしましょう。
白ニキビ
ニキビの超初期段階です。コメドやめんぽうなどとも呼ばれているのが白ニキビです。
そもそもニキビとは、肌のターンオーバーが何らかの原因で過剰になったり、逆に遅くなって余分な角質が溜まってしまうことでおこります。
毛穴の内側も肌と同じようにターンオーバーを行うため、ターンオーバーが乱れていると剥がれ落ちた古い角質が上手く排出されずに毛穴の中に溜まります。
そして、毛穴に溜まってしまった角質に、分泌された皮脂が混ざることで角栓と呼ばれるかたまりになって、それが毛穴の入り口に栓をしてしまい、詰まってしまったものを白ニキビと呼びます。
この時点では見た目にもあまり変化はなく、触ると肌がザラザラしたように感じるくらいです。
肌、とくに毛穴の中には常在菌であるアクネ菌がいますが、白ニキビの時点ではアクネ菌はまだ増殖していません。
たいていの白ニキビは普段の生活の中で自然に治っていき、進行せず元の毛穴に戻ります。
しかし、なかなか白ニキビを0にすることは難しく、しょっちゅうできるやっかいなニキビです。
黒ニキビ
白ニキビの状態が改善されないで放置されていると、次第に角栓が大きくなって毛穴から飛び出してきます。
そうして角栓の頭が空気に触れると、角栓は酸化して黒くなります。
角栓が酸化することで黒く見えるのが、黒ニキビの正体です。
黒ニキビは白ニキビが少し進行したもので、まだまだアクネ菌は増殖しておらず痛みや違和感もありません。
ただ、見た目としては黒くぽつぽつとした毛穴が目立つようになります。
赤ニキビ
黒ニキビも改善されないまま放置されると、次第に毛穴の中でアクネ菌が増殖し始めます。
というのも、実はアクネ菌は脂好性と嫌気性という2つの性質があり、大好物の皮脂と角質に塞がれた上、外界と隔絶された酸素の少ない毛穴は増殖するのに絶好の場所だからなのです。
そしてアクネ菌によって炎症を起こし、赤く腫れて痛みを伴うのが赤ニキビです。
赤ニキビの状態になると、赤みが毛穴から広がれば広がるほど炎症が周囲の組織へと広がっている証拠であり、当然ダメージもより深刻になるのでニキビ跡が残る可能性が出てきます。
黄色ニキビ
赤ニキビの炎症状態からしばらく経つと、炎症した組織は身体の免疫機能のはたらきによって融解されます。
融解した組織や白血球の残骸は、黄色い膿として観測されます。これが黄色ニキビの正体です。
ここまで来ると炎症を起こしたニキビはやっと鎮火したように思えるのですが、炎症が深ければ深いほど奥の方でくすぶり、完全に治るのにかなりの時間を要します。
また、ここまで来るとニキビは治っても赤くなったりクレーターになったりして、ニキビ跡の状態になりやすくなります。
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ニキビを潰して綺麗に治すことはできる?
角栓だけをうまく取れば綺麗に治る
上記でお伝えしたように、ニキビにはそれぞれの段階があります。
そして上記のうち、赤ニキビ、黄色ニキビは炎症がすでに周囲の組織へと広がっており、ニキビの中身を出したからといってその炎症がなくなるわけではありません。
そのため赤ニキビや黄色ニキビを潰してしまうと、炎症を起こしている周囲の組織をさらに刺激することになり、かえって炎症が悪化しかねませんので絶対に止めましょう。
では、逆に白ニキビや黒ニキビではどうでしょうか?
この2つのニキビは、まだ周囲の組織は炎症を起こしておらず、実質はただの毛穴の詰まりという状態です。
つまり、毛穴を詰まらせている角栓だけをうまく取り除くことができれば、理論的には早くニキビを治すことが可能ということになります。
しかし、実際に自分でニキビを潰す場合に、爪やピンセットを使用することはあまりおすすめできません。
というのも、小さな毛穴に対して、爪やピンセットではピンポイントで角栓を狙うことができません。
そのため、角栓だけをうまくキャッチできずにかなりの高確率で周囲の組織を傷つけてしまうのです。
また、爪やピンセットを自宅で滅菌状態にするというのは難しく、付着していた雑菌が傷ついた組織から入り込むことでかえって炎症を起こしてしまう可能性があります。
もしもどうしても自宅でニキビを潰したいという方は、手を綺麗に洗ったうえでできればアルコールにて擦式消毒を行いましょう。
メイクを落とした綺麗な肌に、入浴や蒸しタオルを使用して毛穴を開かせましょう。そして清潔なコメドプッシャーを白ニキビ、または黒ニキビが中心に来るように置き、優しく肌と垂直に押し、角栓がせりあがってくるように力を加えてください。
このとき、強く押しすぎたり、コメドプッシャーが皮膚からずれないように注意してください。
指で押す方法はお手軽ですが、角栓を綺麗に除去することは難しいのであまりおすすめできません。
角栓がうまく取り除けたら、保湿剤のほかにニキビ用の軟膏やゲル、消毒を塗布して炎症を起こさないようにしましょう。
ただし、これらの手順通りに行っても、やはり自分でニキビを潰すことはニキビを悪化させたりニキビ跡を作る原因になります。
なるべくならニキビは触らないようにし、洗顔、保湿の見直しやストレスの除去、栄養と休息をしっかり取るように心がけることが大切です。
病院でできるニキビの処置
美容皮膚科などのクリニックの中には、ニキビを潰してくれる処置が存在します。
面皰圧出といって、その名の通りニキビの芯を医療器具を使用して取り出してくれる処置になります。
こちらの処置は保険適応となるので、まずはクリニックでこの処置をやっているのか確認し、受診してみることが大切です。
白ニキビや黒ニキビだけではなく、赤ニキビや黄色ニキビも潰してくれて綺麗に治る可能性が高いのでとてもありがたい処置ですよね。
この処置では、肌の消毒をしたあとにレーザーや針でニキビに小さな穴を開け、器具を使ってニキビの芯を押し出してくれるそうです。
ただし、医療機関で面皰圧出の処置を受けたからといって、かならずしも綺麗に治ることが保証されているわけではありません。
あくまでも自分で潰すよりは綺麗に治せる可能性が高いということであって、絶対にニキビが悪化したり、跡が残ったりしないというわけではありませんので期待のしすぎには注意が必要です。
あまりにもニキビがたくさんできてしまうという方では、自分で潰したりスキンケアでどうにかしようとするよりも、まずは医療機関を受診して治療方針を医師に仰ぐことが大切ですね。
さいごに
ニキビを自分で潰して治せるのかについての記事をお伝えしました。
ネット上にはニキビを綺麗に潰せる方法などが多数搭載されていますが、やはり肌のためを思えばあまり推奨される方法ではなさそうです。
あまりにもニキビがたくさんできてしまっている場合などはあまり肌に刺激を与えず、できればすみやかに専門の医療機関を受診するようにしましょう。
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