ニキビの芯が出てこない時の対処法!やってはいけないこととは?
顔にぽつりと出来てしまったニキビ。
赤くて目立ってしまうし、痛みもあって憂鬱ですよね。
そんなニキビの中にも色々な種類がありますが、やっかいなのは芯の見えないニキビです。
この芯が出てこないニキビはいったいどうすればいいのか対処法について調べてみました。
ニキビはなぜできるのか?
そもそも知っているようで知らないニキビの成り立ち。
どうしてニキビはできてしまうのでしょうか?
ニキビは毛穴の詰まりが原因で起こる!
ニキビができてしまう一番の要因は、なんと言っても毛穴の詰まりによるものです。
肌は約28日周期で肌表面の細胞を入れ替える作業を行っており、これを肌のターンオーバーと呼びます。
このターンオーバーが正常に行われることによって、私たちの肌は健康な状態を保っているのです。
この健康な状態というのは、肌の荒れがない状態であったり、外部からの刺激や感染を防ぐバリア機能がはたらいている状態のことです。
通常、この肌が健康な状態であれば、ニキビなどの肌トラブルも起こりにくくなります。
しかし、ターンオーバーが何らかの原因で過剰になったり、逆に遅くなってしまうと、ニキビができてしまうのです。
ではなぜ、ターンオーバーが乱れるとニキビはできてしまうのでしょうか。
実は毛穴の中も、肌と同じようにターンオーバーをしています。
そして通常のサイクルでターンオーバーが行われているのであれば、角質は細胞レベルでバラバラになって剥がれ落ち、速やかに毛穴の外へと排出されます。
しかし、ターンオーバーが過剰になってしまうと、本当ならばまだ皮膚として機能するはずの若い細胞までも一緒に剥がれ落ちようとします。
そのような若い細胞が剥がれるとき、本来剥がれるべき細胞のようにバラバラになることができません。
団子のように連なっていたり、一部がまだ皮膚にくっついていたりします。
そのような中途半端な状態の細胞では、スムーズに毛穴の外へ排出することができません。
それによって毛穴の中には剥がれた、または剥がれかけた細胞が蓄積します。
逆にターンオーバーが遅くなっていると、本来は剥がれるはずの細胞が皮膚の上に厚く積み重なった状態となります。
このようにして、毛穴の中には不要な細胞たちが蓄積し、やがて毛穴の出口を塞いでしまいます。
こうして溜まった角質に分泌された皮脂が混ざることで、角栓と呼ばれるかたまりになります。
すると、今度は毛穴の内部にいたアクネ菌が増殖を始めます。
というのも、アクネ菌には脂好性と嫌気性という特徴があるのです。
もともと酸素を嫌い毛穴に潜んでいたアクネ菌が、角栓の脂を食べて爆発的に増殖します。
これにより細胞が炎症を起こしたものが、ニキビとして外から観測されます。
通常の芯が見えるニキビでは、洗顔のしすぎやしなさすぎ、肌に合わない化粧品やケア用品を使用しているなど、外部の影響であることも多いのです。
芯の出ないニキビも原因は毛穴の詰まり
芯の出てこないニキビ、通常こもりニキビなどと呼ばれるニキビも、やはり原因は毛穴の詰まりと、それによるアクネ菌の増殖です。
しかし普通の芯が見えるニキビとの違いは、その毛穴の詰まりが毛穴の出口ではなく、奥深くであるということです。
こもりニキビはニキビの芯が見えないことのほかに、赤くて大きい、ニキビが硬い、治りにくく再発を繰り返す、顎や生え際など大人ニキビとして発症しやすいなどの特徴があります。
毛穴の詰まりが奥にあるため、炎症部分も皮膚の奥深くに埋まっており、肌の表面が治っても皮膚の深部では炎症がくすぶります。
こちらのニキビは単に毛穴の詰まりと捉えるよりも、毛穴の詰まる原因が生活習慣による内面からのものである可能性が高いと認識した方が良さそうです。
つまり、どんなにスキンケアを頑張っても一時しのぎに過ぎず、根本的な問題を解決しないことにはいつまでもニキビが治りません。
芯の出てこないニキビの対処法とは?
こもりニキビには、根本的な原因の解決が必要です。生活習慣を見直してみましょう。
食生活を整える
私たちの身体は食べ物からできていますので、当然、材料となる栄養が足りなければ体の末端にある肌の健康は損なわれます。
とくに一人暮らしの方では油っこいものや1品料理などに偏りがちとなるため注意が必要です。
食品には大きく分けて炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラルの5群があります。
カロリーの目安として、炭水化物とタンパク質は1g=4kcal、脂質は1g=9kcalです。
脂質はほか2つと比べて倍以上のカロリーなので摂りすぎに注意しましょう。
炭水化物抜きダイエットを行っている方が時々いますが、炭水化物の代表格である白米にはビタミンや食物繊維など大切な栄養素がたくさん含まれています。
パスタやうどんなどの小麦製品を控え、代わりに白米をきちんと摂るようにしましょう。
ビタミンは炭水化物、脂質、タンパク質が身体の中でうまく栄養として活用されるために必要な潤滑油的存在です。
野菜や果物に多く含まれますが、不足しがちなため意識して摂ることを心がけてください。
ミネラルは、体内には微量しか存在しないものの、身体のはたらきを整えるために大切な栄養素です。
現代人ではナトリウムが過剰になりやすい一方、鉄分や亜鉛は不足しがちです。
鉄欠乏性貧血では肌の隅々まで酸素が運ばれず、細胞分裂が正常に行われないことで肌トラブルの原因となります。
休息をしっかりと取る
1日活動して傷ついた身体の細胞は、睡眠によって修復されやすくなります。
睡眠は脳や身体を細胞レベルで休ませるためにとても大切なものです。
仕事が忙しいとついつい自分の時間を確保するために夜ふかししがちですが、肌の為を思うなら遅くても日付が変わる前には深い睡眠状態に入っていた方が良さそうです。
早く寝るためには、早く起きることが1番の近道です。
いつも夜ふかししてしまう方や休みの日にリズムが狂ってしまう方は、早起きを心がけてみましょう。
ストレスを溜め込まない
ストレスは体の免疫機能や精神のバランスなどさまざまなところで悪影響を及ぼします。
すぐに逃れられるストレスならば良いのですが、それが仕事や人間関係となるとなかなか解決するのは難しいですよね。
そんなときは、気持ちをうまく切り替えて前向きになるセルフコントロール力が必要になります。
境遇を分かち合える同僚と話したり、美味しいものを食べたり、自分のストレス発散方法を作っておきましょう。
適度な運動を心がける
忙しい人ほど、空いた時間に運動なんてしたくはないですよね。
でも、身体の筋肉を適度に動かしてあげることは、身体的にも精神的にもストレス軽減の効果があるようです。
立ち仕事の方では仕事中も運動しているような気分になりますが、実際には偏った筋肉しか動かせていなかったり、気を張っていると逆に筋肉が凝ってしまっていたりします。
適度な運動はリラックス効果がありますので、散歩程度でも身体を動かすようにしてみてください。
芯の出てこないニキビに禁忌なこととは?
絶対に潰してはいけません!
こもりニキビは、芯が奥深くにある分、炎症も深く広範囲に渡っています。
そのため、潰して芯を出そうとすると高確率で皮膚を激しく損傷しますので、ニキビ跡やクレーターの原因になります。
また、結局芯を完全に取ることができず、火種が皮膚の奥でくすぶり続けて再発しやすくなるリスクを高めます。
こもりニキビができてしまったら自分でどうにかするには限界がありますので、専門の医療機関を受診するのが良いでしょう。
さいごに
芯の出てこないこもりニキビについて、対処法と禁忌をお伝えしました。
なかなか完治までの道のりが長いこもりニキビですが、正しい対処法でなるべく早く、綺麗に治せたらいいですよね。