足むくみを解消したい!仕事中立ちっぱなしでつらい場合の対処法
ショップ店員やウエイトレスなど、日々立ち仕事をしている女性のみなさんから多く聞かれる悩みが足のむくみです。
午前中はなんとか頑張れるものの、午後になってくるとふくらはぎがだるくなってきて靴もきつく感じ始める…足のむくみはとってもつらいですよね。
退社するころには重い足を引きずって帰宅するのが日常だという方も多いはず。
そこでお伝えしたいのが、仕事中でもできる足のむくみ対策です。
むくみが軽くなるだけで、午後まで元気に仕事をこなせるかもしれません。
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なぜ足はむくみやすいの?
手がむくんでつらい、というのはあまり聞きませんよね。むくみというともっぱら足に感じるものです。
むくみ特有の痛くてだるいあの感覚は、なぜ起こってしまうのでしょう?
むくみのメカニズム
むくみというのは、身体から本来排出されるはずの水分が、なんらかの原因でうまく排出されずに血管外へ漏出してしまうことで起こります。
その漏出した水分は、血管外の細胞を水浸し状態にしてしまいます。これがむくみの正体です。
人間は普段生活している間二足歩行をしているので、身体の縦方向に重力を受けています。
むくみの原因となっている水分もまた重力の影響を受けるため、時間が経つごとにどんどん下半身へ集まってきます。
そのため、朝ベッドに寝ていた状態から起き上がっている時間が長くなるにつれて、足に水分が溜まってむくみを引き起こしてしまうのです。
むくみの原因
なぜ、本来排出されるはずの水分が身体に溜まってしまうのでしょうか?
1つは、塩分の多い食生活です。塩分を摂ると、身体の塩分濃度が一時的に高くなってしまいます。
身体には塩分濃度を一定に保つシステムが備わっていますから、塩分濃度を下げるために水分を溜め込んでしまいます。
アルコールも要注意です。飲み会の次の日はかならずむくんでしまうという体質の方もいますよね。
アルコールは血管を拡張するうえに、血管外へ水分の漏出を促進してしまう作用があります。
また、アルコールは利尿作用が高く脱水を引き起こすため、喉が渇いて大量の水分を摂取することになります。
飲み会の席ではアルコールと塩分の高いおつまみなどをセットで摂ることになるので、むくみには大敵です。
女性は男性に比べて筋肉量が少ないこともむくみの原因となります。本来、心臓のポンプ機能によって血液がうまく循環することで、余分な水分は排出されやすくなります。
しかし、心臓から遠い静脈は重力に逆らって心臓まで戻ってくるため、筋肉が収縮することによるポンプ機能が必要になります。
とくに足は心臓からもっとも遠い位置にあるため、下肢の筋肉は必要不可欠です。
しかし、女性では筋肉の少ない方も多く、このポンプ機能が十分にはたらいていない方も多いのです。
そうすることで血液が足に溜まりやすくなり、むくみに繋がってしまいます。
女性特有の原因といえば、女性ホルモンの影響も無視できません。
女性ホルモンには、血管を拡張させる、身体に水分を溜め込むなどの作用があります。
血管が拡張することによって血流が穏やかになり、結果的に流れが滞るとむくみに繋がります。
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仕事中でも足を楽にする方法は?
立ち仕事がむくみやすいからといって、簡単に仕事を変えるわけにもいきませんよね。
そこでつらい立ち仕事を乗り切るために、むくみを楽にする方法をまとめてみました。
ツボ押ししてみる
身体の中にはたくさんのツボがあります。仕事の休憩時間に少しマッサージするだけで、足が軽くなるかもしれません。
・泌尿器系のはたらきを助けるツボ
まずは足の裏の真ん中、土踏まずの部分です。ここを少し痛いくらいの強さで押しましょう。10回程度揉んだら、反対の足に移りましょう。できれば左足から行うと良いそうです。
次に、最初のツボから、かかとの内側へ向かって押しながら滑らせます。かかとの骨に沿うように押すとうまくマッサージできます。これも左右10回ずつ行いましょう。
内くるぶしの下側半分を、半円を描くようにマッサージしましょう。親指をかかとにひっかけ、ほか4本の指を曲げて関節で押し滑らせると良いようです。これも10回ずつ行います。
・心臓のポンプ機能を高めるツボ
このツボは左足のみにあります。薬指から3~4センチ下の、やや小指よりの場所です。ここを10回程度揉みます。
・足の疲れを取るツボ
足三里というそうです。膝の外側にある骨が出っ張った部分より、指3本分下にあります。気持ち良いと感じる強さで揉んでください。慣れてきたら少しずつ強くしてみましょう。
・下半身の水分代謝を促すツボ
豊隆というツボです。足三里のあとに刺激するとより効果的です。足三里から指5本分下に下がり、さらに1.5センチふくらはぎ寄りの場所です。こちらも初めは弱く、慣れてきたら徐々に強く揉んでみましょう。
・さいごに足先をほぐす
足ツボを押したら、最後はかならずこれを行うようにしましょう。足の指の間に手の指を挟み、反対の手で足首を掴んでぐるぐると回します。足裏全体の血流を整えてくれます。
立ち方を工夫する
休憩時間のツボ押しだけではなく、仕事中にも工夫できることがあります。
1つは、立ち方を工夫して少しでも疲れにくい体勢を取ることです。
・やじろべえ立ち
良い姿勢と聞くと、身体にぴしっと力を入れて背筋をぴんと伸ばした状態を想像するかもしれません。
しかしこの立ち方は悪い例であり、身体を固定しようとするため余分な力が入っていてとても疲れる姿勢なのです。
動かないようにしようとすることは、案外色々な筋肉を疲労させてしまいます。
一方、やじろべえ立ちとは全身の力を抜いた立ち方のことです。
子どもの頃、手のひらに傘を立てて遊んだ経験があるかと思いますが、あのように軸を一点に集中させてふらふらするような立ち方です。
両足をそろえて立って全身の力を抜き、バランスが崩れそうになったらわずかな体重移動でそれを修正します。
実際そこまでふらふらするわけではなく、身体の力を最大限に抜いたとても楽な姿勢だそうです。
・下腹部にのみ力を入れて立つ
おへそから下へ5センチ、さらに背中側の奥へ5センチ、下腹部の中には丹田と呼ばれる部分があります。
やじろべえ立ちとは真逆のことを言っているように聞こえますが、この丹田とはいったい何なのでしょうか。
丹田とは、本来武術で使う用語です。その部分に力を込めるようにすると、身体のほかの部分からは余計な力が抜けて、長時間楽に立つことができるのです。
丹田に力を込めることで身体の重心が決まり、身体が安定します。そのほかの筋肉に変な力が入らないため武術者、アスリート、ダンサーなどはパフォーマンス力が上がるとしてこの丹田に力を込めるようです。
これは普段立ち仕事をするうえでもとても役に立ちます。丹田のある部分を意識し、おしりを締めて下腹部を引っ込めるように力を入れてみましょう。
初めは力の入れ方が分からないと思うかもしれませんが、丹田を常に意識するだけで徐々にコツが掴めてきます。
アイテムを工夫する
職業によっては服装が厳しく定められていることもあるかもしれません。もしも規定がない、もしくは緩い場合は、なるべく立ち仕事に支障のないアイテムを選びましょう。
ストッキングやソックスは、着圧式のものを選んでみましょう。あまりきつすぎるとかえって血流が滞り、むくみの原因になります。
自分に合ったサイズのものを選びましょう。また、同じ理由でタイトすぎるパンツスタイルも避けた方が良いでしょう。
靴はぺったんこの靴よりも、実は3センチ程度のヒールがあった方が疲れにくいと言われています。
スニーカーなどを着用する方はインソールを使用してみましょう。
また、ヒールで仕事をする方は、ヒールの高さに規定がないのならば3~5センチを目安に選んでみましょう。
ヒールの高さと足の疲れにくさは個人差もありますので、自分に合った高さを探しましょう。中にはぺったんこが楽という方や、5センチ以上の高いヒールが楽という方もいるでしょう。
また、靴の中に入れるタイプの土踏まずサポートがあります。それを入れて土踏まずを押し上げてもらうだけで、足の快適さはまったく違います。
外から見て分かるものではありませんので、1度試してみてはいかがでしょうか。
さいごに
立ち仕事がつらい方のための、仕事中にできる解決方法をご提案しました。
立ち仕事の方は常に人目に触れる機会も多く、身体に余計な力が入りがちだと思います。
少しでも楽な姿勢&ツボ押しとアイテムを駆使して足のむくみを撃退し、仕事を乗り切ってみましょう。
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