パクチー食べ過ぎ注意!吐き気やシミの原因になる恐れも
エスニックブームに乗り、ぐんぐんと人気をのばしてきたパクチー。少し前までは独特の強い香りのせいで、嫌われている食べ物のイメージすらあった野菜です。しかしここ数年で「いや、美味しくない?」「嫌われているけれどパクチー好きです」といった声がどんどんと上がり、今では専門店すらできるほどの人気ぶりに!
そんなブーム真っただ中のパクチーですが、実は食べすぎると体に害があることもあると言われているのをご存知でしょうか?好き嫌いの話題ももちろん気になりますが、身体への影響もあると聞くと少し心配ですよね。
今回はそんなパクチーについて、成分や効能などを含めて、いろいろと気になる話題をまとめてみました。
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パクチーって実際にどんな食べ物?
エスニック料理には欠かせないパクチー。薬味のように料理の上にかけたり、ちらしてあることが多いイメージですね。サラダのようにパクチーだけを楽しむ料理も日本では増えてきました。
分類はセリ科で、別名が香菜(シャンツァイ)であることは有名ですが、実はスパイスでも知られるコリアンダーと同一の植物です。スパイスでもあり、香菜の名にもある通り香りが強いのも納得です。コリアンダーが実や葉を乾燥させたものであるのに対し、パクチーは特に生で食べる葉のことを指します。
パクチーの独特の香りの元になっている「ピネン」といった物質は乾燥に弱く、コリアンダーは平気だけれどパクチーは苦手、という人も多いです。またパクチーが石鹸のような味に感じるという人は遺伝子的な部分が関係していることもあるそうですので、慣れれば美味しいよ!といったすすめ過ぎには注意しましょう。
女性の人気も高いパクチーなのに、シミの元に…!?
さて、パクチーといえば女性の支持がかなり多く感じられます。最近増えてきたパクチー専門店には女性の姿も多いですし、なによりヘルシーなので、サラダをお皿いっぱい食べる、スムージーにして毎朝飲む、という人も多いようです。
しかし、パクチーを食べすぎるとシミの元になったり、腹痛や吐き気など健康被害が出るともいわれているので注意が必要です。
まず気になるが、食べすぎがシミの原因になるということです。実はパクチーには「ソラレン」と呼ばれる光に感受性のある(光によって活性化する)物質が含まれているのです。ちなみにこのソラレンは毒ということではなく、紫外線照射と合わせて乾癬や白斑などの治療にも使われていますので、病気に直結するといった物質ではありません。
このソラレンですが、摂取後2時間ほどで全身の皮膚の表面まで届きます。そして浴びた紫外線を蓄積してしまい、結果肌にダメージを与えてしまうのです。ダメージとは簡単にいうと紫外線を吸収しやすくなるということで、日焼けしやすくなる、肌が赤みを帯びる、シミになりやすいなどの原因につながります。
肌に直接つけるのもNG!色素沈着の恐怖
実はソラレンが色素沈着やシミの原因になるということはかなり前から話題にはなっていました。
今ではまずやる人はいませんが、昔はレモンの輪切りやきゅうりのスライスを直接顔に乗せる「レモンパック」「きゅうりパック」なるものが流行っていました。美白効果があるという噂が飛び交ったものですが、実はこれが逆にシミの原因になる、肌荒れを引き起こすといった問題を起こす可能性があるということがわかってきたのです。
レモンやきゅうりにも微量にソラレンが含まれており、それが肌から直接吸収され、紫外線を浴びることによりシミ・そばかすの原因になってしまう危険性があるのです。もちろんレモンの酸もお肌には大敵ですので、間違った美容方法であることは明確ですね。
腹痛にアレルギー症状も!花粉症の人も気をつけて
他にも食べすぎの弊害として、腹痛や下痢を起こすことがあります。パクチーには消化を促す働きや毒素を排出する働きがあるということで、これが活発になりすぎるのが原因ではないかと言われています。
また、パクチーには様々な香りの成分が含まれていて、それらが体質と合わなかったり、大量に体内に取り込むことで吐き気や頭痛が出るのではないかという話も出ています。
また、パクチーに対してアレルギー症状が出るとやはり吐き気や頭痛、下痢、蕁麻疹が出るといったことがあります。また気が付きにくいのですが、口の中や舌、喉がかゆくなったりする口腔アレルギーというものもあります。
同じセリ科のパセリ、セロリ、人参などでアレルギー症状が出るようなら気をつけたほうがいいでしょう。また、キク類・キキョウ類にも属しているので、身近なものですとヨモギやブタクサで花粉症が出る場合も注意が必要です。
時間をずらせばOK!パクチーは夜食べよう!
ソラレンは摂取後2時間後をピークに、およそ7時間ほど効果が続くといわれています。つまり一番食べてはいけない時間はずばり「朝」ということになります。
逆に夕方以降なら、その後紫外線を浴びるということはあまりありませんので過度に心配することはありません。パクチーが大好き!パクチーを食べたい!という場合は夜に食べるといいですね。
他にもレモン、オレンジ、グレープフルーツなどの柑橘類、アセロラ、キウイ、野菜ですときゅうり、セロリ、シソ、三つ葉などにはソラレンが多く含まれています。柑橘類は朝に美容のためにと取る方も多いと思いますが、なるべくなら夕方以降に摂ったほうがいいですね。
逆にリンゴ、いちご、バナナなどはソラレンが少ないので、朝にスムージーやフルーツサラダを食べるという人はうまく食べ分けるといいのではないでしょうか。
パクチーは栄養価が高いスーパーフード!
さて、朝食べるのはお肌にあまりよくないといわれるパクチーですが、もちろん栄養は満点です。疲労回復に効果のあるビタミンB、美容にも大切なビタミンCをはじめ、カルシウムや鉄、カリウムなどのミネラル類も豊富です。
さらには胃腸の活動を助ける成分や、デトックス効果、抗酸化作用まで備わっているといわれています。アンチエイジング効果もあるとなると、ますます女性は積極的に取り入れてきたいところです。
ただこの胃腸を活発にさせる効果が、食べすぎると消化不良や下痢に繋がってしまうこともあるようです。栄養価が高いからといっても、やはり食べすぎはよくありません。適量を継続的に食べるのがいいようですね。
他には悪玉コレステロールを下げ、血管を健康に維持してくれる働きや、カリウムによる血圧を下げる効果などから、男性にもおすすめできる食材です。
本当にいろんな栄養が詰まっていて、食べられるなら是非食べていきたいパクチー。夜に食べれば欠点無しです!
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室内で簡単に育てられる!
美容のためにも、そしてなにより好きだからパクチーをずっと食べたい!という人は、室内で簡単に育てることができるのでそちらもおすすめです。ペットボトルの水耕栽培などでさくさく育てることができ、葉を伸ばすだけなので失敗も少ないようです。ちなみに白くて小さな花も咲くようですが、花が咲くと葉は終わってしまうそうです。
ですが自宅で育てれば、買うと高いパクチーも夜にプチプチっとちぎって毎日食べることができますね。興味がある方は「パクチー 栽培 簡単」などで検索してみると育て方や発芽のコツ、ポイントなどを調べることができます。
癖もありますが、実は女性の大きな味方のパクチー。食べる時間と食べすぎには注意が必要ですが、上手に取り入れられればいいことづくめです!是非試してみてくださいね。
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