美肌に効く食べ物!アトピー持ちが美肌になるには何を食べればよい?
肌の綺麗な人はそれだけで憧れてしまいますよね。
その中にはもちろん、たゆまぬ努力によって美肌を手に入れている方も多いものですが、とくに何もしていなくても肌荒れしないという方もいます。
一方でアトピー持ちの方はというと、どれだけお金をかけてお手入れをしても肌荒れがいっこうに改善されない…と嘆いている方も多いのではないでしょうか?
なにかと肌トラブルの多くなりがちなアトピー持ちの方は、毎日の食事から美肌を目指してみませんか?
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アトピーってなに?
アトピーとは、かゆみを伴う湿疹を主症状とする皮膚疾患です。季節や体調などさまざまな要因によって良くなったり悪くなったりを繰り返します。
アトピーと一口に言っても、症状の出る度合いはさまざまです。
見るからに湿疹が出ていて皮膚科への通院が欠かせない人もいれば、自分がアトピーだと気付いていないレベルの人もいるのです。
また、アトピーは子どもの頃発症する人が多い皮膚疾患ですが、中には大人になってから発症する人もいるのですよ。
アレルギー疾患
アトピーはアレルギーを持っている方が発症しやすい疾患です。そういう方はもともと皮膚のバリア機能が弱いため、アレルゲンに反応しやすくすぐに皮膚が炎症を起こします。
そして皮膚を掻いてしまうと、その部分は粘膜が露出するのでさらにバリア機能が弱くなってしまいます。
そうすることで再びアレルゲンが身体の中に入りやすくなり、炎症が起きる…という悪循環が起こり、なかなか治りにくいのです。
アトピーを起こしやすい人には、喘息や花粉症、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーを持っている人、または家族にそれらの患者がいる場合、よりハイリスクになります。
また、最近の研究では皮膚の破たんした部分から食物や花粉などのアレルゲンが入り込み、花粉症や食物アレルギーを引き起こすという結果も出ています。
まさにアレルギーとアトピーは表裏一体の関係なのですね。
美肌になるための食事
「食事療法」という言葉があるくらい、食事は病気を改善するうえで大切なことです。
私たちの身体は食べたものでできていますから、細胞の最終到達地点である皮膚まで栄養を届けるには、日々の食生活が重要ということになります。
かゆみの元となる食事はやめよう
何を食べれば良いのかというのはもちろん大切ですが、まずはかゆみを誘発するような食生活は改善しなければなりません。
あなたは普段、どのような食事を摂っているでしょうか?脂っこいものが多かったり、肉類の多い食生活を送ってはいませんか?
実はアトピーのかゆみは、高カロリーの植物油や、食べ過ぎた動物性たんぱく質が引き起こしている可能性があるのです。
植物油とは、ゴマ油や菜種油など、料理をする上でよく使用する植物から絞って精製した油のことです。この植物油の中にはリノール酸と呼ばれる成分が含まれており、それがアトピーを悪化させる原因になります。
もちろんまったく摂らないことは問題ですが、揚げ物や炒め物など毎日摂りすぎるとかゆみを誘発して肌がボロボロになる原因となります。
また、甘いものや香辛料もかゆみを誘発しますので、普段からデザートや七味などのアクセントが欠かせない人は要注意です。
これらを少し控えることで、まずは美肌への一歩となるのです。
植物油を使うならこれ!
植物油がかゆみの原因になるとは言え、まったく摂らないというわけにはいきませんよね。
また、完全に油を除去してしまうと逆に乾燥肌となり、皮膚トラブルを起こすリスクも増えてしまいます。
そこで日々使用したいのが、シソ油、エゴマ油です。
これらの油はリノール酸の含有量が少なく、代わりにαリノレン酸が多く含まれています。αリノレン酸はアレルギー反応を抑えるEPAやDHAという成分に変わるため、アトピーの症状を改善してくれる効果が期待できます。
また、オリーブ油は主成分がオレイン酸です。酸化しにくい長所もあり、生食でも使いやすいため、アトピーの症状が落ち着いているときであれば使用しても良いようです。
ただし、やはり油は高カロリーですので、摂り過ぎないように気を付けましょう。
海藻を摂ろう
海藻類を毎日の食事に取り入れている方はそれほど多くないですよね。しかし実は、海藻類には肌を綺麗にする成分が豊富に含まれているのです。
海藻類には、カルシウムやマグネシウム、鉄などのミネラル分をたくさん含んでいます。これらのミネラルは健康な肌を作るうえで欠かせない栄養素ですが、現代人には不足しがちなものです。
身体には微量にしか存在しないため軽視されがちなミネラルですが、これをきちんと摂るか摂らないかで栄養バランスは大きく違ってきます。
また、海藻類にはEPAが豊富に含まれています。EPAにはアトピーを改善する効果が期待できます。
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主食はお米を食べよう
近年では食事も欧米化しており、パンやパスタなど小麦製品を好む方も増えています。
しかし、アトピーの肌を改善する観点から言えば、主食はお米や雑穀にした方がベターです。
パンやパスタなどは添加物が入っている場合も多く、カロリーも高めです。
一方、お米は添加物や脂質もなく素材そのまま食べられます。また、ビタミンB群が豊富であり、日本人の身体にはなじみも深くアレルゲンとなりにくい食材です。
もしどうしても小麦製品が食べたい場合は、一日一食程度にとどめた方が良いでしょう。
野菜を摂ろう
やはり美肌にとって大切なのはビタミンですよね。野菜は一日350gの摂取が推奨されていますが、現実に毎日それだけの野菜を摂れている方は少ないのではないでしょうか?
意識して野菜を取り入れることが大切になります。とくに緑黄色野菜にはビタミンも豊富に含まれているため積極的に摂りたい食材です。
しかし、ビタミンは熱や酸素にとても弱く、火を通したり切ったあと放置しておくことで逃げてしまいます。
サラダなどの生野菜で食べることや、食べる直前にカットすることが大切になります。
また、サラダにかけるドレッシングには植物油が使われていることが多いので、掛け過ぎないように注意しましょう。ドレッシングはシソ油のものやノンオイルを選ぶと良いでしょう。
バルサミコ酢やレモンなどをかけてもおいしく食べられますよ。
魚を摂ろう
魚には、アレルギー反応を抑えアトピー改善効果が上がるEPAとDHAが豊富に含まれています。上でもお伝えした通りEPAは海藻類に多い栄養素ですが、その海藻を食べる魚たちにはEPAが多く含まれるのです。
とくにイワシ、サンマ、サバ、ブリなど脂の多い青魚や、マグロの脂身などに多く含まれています。
サンマやウナギは調理後も豊富なEPA、DHAを含みますが、たいていの魚は調理工程で脂と一緒に流れ出てしまいます。そのため、できればお刺身などの生食で食べられるものを選ぶと良いでしょう。
また、サバ缶などの缶詰では煮汁に流れ出ているため、汁ごと食べるようにしましょう。
家庭で魚を調理する場合も、煮汁を一緒に摂れるような調理方法が良いでしょう。また、野菜と一緒に炒める、焼き魚の場合はグリルではなくフライパンを使うなどの工夫で、より多くのEPA・DHAを摂取することができます。
大豆を摂ろう
お肉を控える代わりに、ヘルシーな大豆でタンパク質を摂りましょう。
大豆はアミノ酸のバランスが良く、油脂も含まないため健康的に摂れるタンパク質です。
また大豆製品には、豆腐、みそ、納豆、豆乳などさまざまなものがあり、どれも日本人には馴染みの深い食材ばかりですよね。
ただし、やはり大豆もタンパク質ですので、摂りすぎには注意しましょう。また、知らずのうちに大豆アレルギーを発症している方では逆に肌荒れの原因となります。お味噌汁を飲んで唇がかゆくなるような方は摂取を控えた方が良いかもしれません。
まとめると和食が良い
上記で色々な食材と食べ方をお伝えしてきました。こうしてみてみると、小麦製品や油、肉を使わず野菜を多く摂るというのは、和食の基本ですよね。
私たちの生活に深く浸透している洋食文化ですが、今一度、和食に目を向けてみてはいかがでしょうか。
さいごに
アトピーの方が肌質を改善し美肌になる食事方法をお伝えしました。
なにか一つの食品や栄養に偏るのではなく、バランスよくヘルシーな食事を摂って、少しでも肌悩みから解放されてみませんか?
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