目の下のクマの原因は?内臓、特に腎臓の対策が重要だった!
朝起きて、なんだか身体がだるい…。鏡を見ると、目の下にどんよりとしたクマが浮かんでいるという経験はありませんか?
そんなひどい状態の顔を見たら、よけいにげんなりしてしまいますよね。
ところで、クマには3種類のタイプがあるということを、皆さんはご存知でしたか?
・色素沈着による茶クマ
・加齢により目の下の脂肪が飛び出して影になった黒クマ
・内臓疲労によっておこる青クマ
今回紹介するのは、内臓、とりわけ腎臓が原因で起こりやすい青クマについてです。実はなかなか取れない疲れやクマの原因は腎臓にあるかもしれません。
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腎臓のはたらきって?
「肝腎要」という言葉の通り、肝臓や腎臓など、内臓の中でも身体の浄化作用をになう臓器は重要です。
そして重要な臓器というのは、ちょっとやそっとじゃ機能停止が起きないよう、予備能力がたくさん備わっているのです。それが逆にあだとなり、疲労していても自覚症状が出にくい臓器なのです。
特に腎臓には、疲労するとクマを作る原因となりやすい重要な機能がたくさんあるのです。
水分調節機能
腎臓には重要な機能がそれはたくさんあるのですが、皆さんが腎機能と聞いて一番に思い浮かぶのがこちらではないでしょうか?
腎臓が尿を作る臓器であるというのは、腎機能の中でもっともポピュラーであると言えます。
通常、私たちが摂取した食べ物や飲み物に含まれる水分は、胃や腸などの消化器官を通過しながら最終的に血液へと吸収されます。
身体には常に状態を一定に保とうとする機能がありますから、余分な水分は血液が腎臓を通る際に吸収され、そこから膀胱へと溜められて一定以上溜まると尿として排出されます。これが、健康的な腎臓のはたらきの1つです。
ところが、この機能がうまくいかないとどうなるのでしょうか。
水分の排泄がうまくいかなければ、当然、身体に取り込まれた余分な水分は行き場を失い、身体の細胞にしみ出してきます。
これは、いわゆるむくみと言われる状態です。身体が水浸しの状態なのですね。この状態では、血管内の血液も過剰になって渋滞を起こした状態になります。
目の下は皮膚が薄い上に毛細血管が豊富に張り巡らされていますから、流れが滞った毛細血管は太くなり、青く透けて見えるようになります。
これが、水分調節機能が低下した場合のクマの正体です。
血液を循環させ、綺麗に保つ
腎臓の機能の1つに、血液のろ過があります。これは、血液が腎臓を通る際に、不必要な物質を分別する機能のことです。これも上記した通り、身体が一定の状態を保とうとする仕組みです。
また、腎臓は血圧を調整するためのホルモンも分泌しています。腎臓に流れる血液の量が減ったり血圧が低くなると、腎臓はホルモンを出して血圧を保とうとします。
とくに身体にとって、塩分であるナトリウムの濃度を保つことは、血圧を保つことと密接な関係にあります。
腎機能が悪くなると、ナトリウムの排泄がうまくいかないばかりか、血圧を保とうとする機能も弱まり、高血圧になってしまいます。
血圧が高い状態というのは、血管の中を流れる血液のスピードが増すというのはイメージが付くでしょうか?
スピードが速まると、細い毛細血管には血液が流れにくくなってしまいます。勢いが強すぎて通り抜けることができなくなってしまうのです。
そして腎臓というのは毛細血管の集まりですから、交通渋滞を起こした腎臓はさらにうまくはたらくことができません。
こうして血液のめぐりが悪くなった状態を、東洋医学ではお血と呼びます。そして腎機能が悪くなると、血液の色も黒っぽくなってしまうと言われています。
この血液の色がまぶたに透けることで、クマとなってしまうのです。
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腎臓を休ませて元気に
腎臓は、1日に150リットルもの血液をろ過しているのです。絶えず働き続けている働き者の腎臓を、少し休ませてあげましょう。
腎臓の負担を減らすことで、腎臓はより元気に機能することができ、クマの改善ばかりでなく健康そのものになれるかもしれません。
適度な水分摂取
1日に必要な飲料としての水分摂取量は約2リットルです。それも1日に分散してこまめに摂るようにしましょう。
夏場は汗をかくため、水分を一度にがぶ飲みしてしまうことも少なくありません。しかし、一気飲みをすることにより一時的に血流量が増えてしまうことを防ぐため、水分はこまめに摂る必要があるのです。
また、水分過剰になれば血液量が増えて腎臓に負担が増えることはお伝えしました。しかし、水分が少なすぎてもいけません。血液がどろどろの状態も、腎臓に負担をかけてしまいます。
また、摂取する水分はミネラル分の少ない軟水の方が、腎臓でのろ過機能に負担をかけないようです。
糖分、塩分、アルコールは控えめに
とくに夜は摂取を控えるようにしましょう。糖分や塩分は腎臓の血流やろ過機能に負担をかけてしまいます。とくにアイスクリームやケーキ、お酒のおつまみのように、糖分や塩分を一度に大量に摂ると負担は激増します。
また、アルコールは強力な利尿作用があります。身体の水分が過剰に排出されるということは、その分腎臓がはたらいているということになります。
就寝前の飲食はしない
私たちが夜眠っている間、内臓たちも活動を控えて休息しています。
しかし、就寝前に飲食することで血液中の糖分や塩分、ミネラルなどの濃度は高くなり、腎臓はそのろ過作業に追われることになります。
また、夜遅くの飲食は腎臓だけでなく消化器官にまで負担をかけてしまいます。せっかく就寝しても、身体中の臓器がはたらいていれば疲れは取れません。
身体を冷やさない
東洋医学では、腎臓は冷えに弱いと言われています。寒い冬、頻繁に膀胱炎などの泌尿器症状に悩まされる方もいますよね。
身体が冷えると、血行が悪くなるために腎臓がうまくはたらけなくなります。効率よく尿を作ることができずに頻尿になったり、老廃物が滞留して身体がだるくなったりします。
もちろんクマも解消されずにいつまでも居座ることになります。
激しい運動はしない
適度な運動では、血行を良くして腎機能を高めてくれる効果が期待できます。
しかし、過度な運動では尿酸というエネルギー消費にともなう老廃物が大量に発生してしまいます。
しかも、普段から運動に慣れていない人が激しい運動をすると、尿酸の量は2倍近くに増加することがあります。これをろ過するのは腎臓にとってかなりの負担となります。
また、汗をかいたり水分補給をしたりすることで水分の出入りが激しくなり、腎臓の仕事量も増えてしまうのです。
疲れているときに激しい運動をしようという方はなかなかいないと思いますが、休日にはめを外し過ぎてしまうと、週明けに腎疲労を引きずってしまうことになりかねませんから注意しましょう。
カリウムを含む食品の摂取
ナトリウムとカリウムは常にバランスを取っている関係にあります。現代人ではナトリウムの過剰摂取が問題視されており、相対的にカリウムの摂取量は少なくなっています。
カリウムを摂るとナトリウムの排出を促し、腎機能を助けてくれます。
カリウムを多く含む食材には、カボチャ、バナナ、アボカド、イモ類、豆類、海藻類などがあります。
さいごに
目の下に居座る困ったクマ、実は目から遠く離れた腎臓に問題があるかもしれないということをお伝えしました。
それなら一生懸命顔のマッサージをしたり、睡眠を取っても改善されないはずですよね。
腎臓をいたわる生活を送ることで、クマのない若々しい目元を手に入れましょう。
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