歯を白くするには塩!?家で簡単にできる方法とは?
笑ったときに覗く歯が白いと、笑顔も明るくなりとっても素敵ですよね。
今よりも歯が白くなれば良いな、と考えたことがある方も多いはず。
でも、実際に歯医者さんに通ってホワイトニングをするのは時間的にもお金的にもけっこうかかるので、初めて行くときには勇気がいりますよね。
歯医者さんから薬とマウスピースを処方してもらって自宅で行うホワイトニングもありますが、自費診療なのでやはり金銭面を考えると踏み込めないという方も。
そんな方でも、塩を使って自宅で歯を磨くだけなら手軽に取り組めますよね。
実際に塩で歯を白くすることは可能なのでしょうか?
もしもホワイトニングを検討している方は、ためしに行ってみるのも良いかもしれません。
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歯の白さは人それぞれ
日本人は赤茶色系の歯色が多い
歯医者さんでも使用されている、歯の白さを図るスケールがあります。
よく使用されているのはVITA社製のシェードガイドだそうです。
これによると、自然な歯には赤茶色、赤黄色、灰色、赤灰色の4タイプがあり、全部で16色に分けられます。
そして日本人の平均的な歯の色はというと、色が暗い方から数えて5番目の赤茶色タイプです。
16種類中の後ろから5番目ですから、けっこう暗いですよね。画像で見るとよりその暗さが分かります。
しかし、歯医者さんでホワイトニングをしたときにもっとも白くなりやすいのがこの赤茶色タイプなのだそうですよ。
このスケールは自然な歯の場合を評価するもので、ホワイトニング用にはさらに白いスケールも存在するようです。
象牙質とエナメル質の組み合わせで色が変わる
歯の色と聞くと、歯の表面の色が何色であるかという点に注目しやすいのですが、実は歯が何色に見えるかは歯の表面の色で決まるわけではありません。
歯は黄色っぽい象牙質を覆うように、半透明のエナメル質が存在します。
そのため、象牙質の色と、エナメル質の色や透け具合の組み合わせによって歯の色が決まります。
また、太陽光の下や蛍光灯の下など、光の条件が変わっても見え方は変わります。
ホワイトニングでは、このエナメル質の表面の色素を透明にしたり、エナメル質の構造を光が反射しやすいように変えて、象牙質を透けにくくすることで歯を白く見せてくれます。
歯が黄色くなる原因とは?
色素が沈着することによって起こる外的要因
私たちは、日々食べ物や飲み物を口から取り入れています。
そのため、飲食物のもつ色素が歯に付着し、それが沈着してしまうことによって歯が変色してしまうことがあります。
とくに歯を変色させやすいのが、紅茶、コーヒー、ウーロン茶、赤ワインなど色が濃くシミになりやすい飲み物、カレーやミートソースなどの色の濃い食べ物、煙草のヤニ、特定の薬剤などです。
煙草は吸わなくても、食べ物や飲み物は日常にあふれているものですから、知らず知らずのうちに歯を黄色く染めてしまいます。
よく歯磨き粉のCMなどで耳にする「ステイン」ですが、歯を染色してしまう蓄積した汚れと、歯の表面にあるタンパク質が結びついてできた頑固な汚れのことを指します。
象牙質を変色させる内的要因
内的な変化は、主に加齢が原因であると言われています。
歯の内側にある象牙質はもともと黄色っぽい色をしていますが、これは加齢によりどんどんと黄色味が増していきます。
そのため、とくになにをしていなくても歯はどんどん黄色っぽくなるのです。
ホワイトニングをして歯が白くなると若々しい印象になるのは、若い方ほど実際に歯が白いためです。
虫歯や薬の内服によっても変色する
虫歯は初期では歯が白く濁ったような色になります。しかし、進行すると段々と歯の色が暗くなり、神経まで達すると両隣の健康な歯と比べてもかなり色の違いがはっきり分かります。
このように、歯を黒く変色させるような虫歯はかなり進行したケースです。
そして一度治療を施した歯は完全に元の歯の色に戻らないケースもあります。
また、ホワイトニングが白くできる歯も自然な歯のみですので、治療した部分はそのままとなります。
虫歯を発見したら、初期のうちに治療してしまうようにしましょう。
内服薬によっても歯の沈着が見られる場合があります。
有名なのがテトラサイクリン系の薬で、7歳くらいまでの間に長期間服用すると、歯の色が濃くなったり縞模様ができてしまうこともあります。
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塩で歯を白くすることができる?
塩は茶渋を落としてくれる効果がある
ドラッグストアなどで、歯茎を引き締めてくれる効果などを謳う塩入り歯磨き粉がたくさん並べられていますよね。
実は、塩入り歯磨き粉は歯茎の引き締め以外に、歯を白くしてくれる効果が期待できるようです。
なぜかというと、塩はお茶やワインなどに含まれているタンニンと結合するため、塩入り歯磨き粉を使用することで歯に付着してしまったステインを落としてくれるからなのだそうです。
つまり、塩の効果で歯を白くするというのは、タンニンを含んだ飲食物による歯の着色に対しての効果ということですね。
これにより、本来その方が持っている歯の白さに近付くことが可能になります。
とはいえ、私たちの歯を黄ばませてしまうのはタンニンだけではありませんし、頑固なステインを塩だけで落としきるということはできません。
もちろん、歯医者さんでホワイトニングをするような劇的な効果や、自前の歯の白さ以上に白くすることはできませんので注意が必要です。
あくまでも多少の黄ばみが良くなる、またはタンニンの沈着を予防するくらいの気持ちで行ってみましょう。
塩での歯磨き方法
基本的には塩入りの歯磨き粉で磨けば塩みがきの効果は得られるようです。
塩だけで磨くのとは違い、成分も調整されているため安心です。
もし塩のみで磨くのならば、使用するのは天然塩、またはふつうの調理用塩で大丈夫です。
粗塩などは避け、なるべく細かい粒子のものを選ぶようにしてください。
事前に歯磨き粉は使用せずに、歯のブラッシングをいつもより丁寧に行いあらかたの汚れを落としておいてください。
その後、ブラシでこするのではなく、指に塩を付けて歯茎と歯の面をマッサージするように動かしてみましょう。
口をゆすいで終了です。
塩で歯を磨くときの注意点
塩入り歯磨き粉にも記載されていますが、塩の効果で歯肉の軽度な腫れを押さえたり、歯周病予防など行ってくれます。
しかし、これはあくまで予防的な効果で合って、すでにひどい歯肉炎のある方や、歯肉に傷、出血などのある方にはおすすめできません。
このような方が無理に塩歯磨きを行うと、歯肉の腫れや出血を悪化させる恐れがあるので注意が必要です。
また、たとえ健康な口腔内であっても、過度にこすりすぎたり粒子の粗い塩を使用して歯磨きを行うと、やはり口腔内を損傷してトラブルを招く原因となります。
たまにネット上で見かける歯を白くする方法に、レモンと塩で歯磨きをするというものがありますが、これは間違った方法です。
歯の表面のエナメル質は酸の影響で溶けてしまいます。
エナメル質が溶けているところに塩で磨いてしまうと、スクラブ効果が強すぎてエナメル質をボロボロにしてしまいます。
これは、歯の表面をやすりで削ったような状態なので、そのときは白くなったように感じるかもしれませんが、かえって汚れが付きやすくなったり、虫歯の原因となったりします。
さいごに
塩での歯磨きで歯を白くすることは多少ならば可能なようです。
しかし、普段から色の濃い飲食物を好んでいたり、煙草を吸うような方はやはり歯が黄ばみやすくなってしまいます。
毎食後の歯磨きや時々の塩歯磨きで、少しでも自前の白さをキープしたいですね。
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