今ではすっかりメールやLINE、ツイッターやインスタなどのSNSが普及し、あまり郵便物のお世話になることも減りました。
新年の挨拶もメールで済ます、また全体に向けてSNSで「あけおめ!」でおしまいという人も多いのではないでしょうか。
社会人になると年末も忙しく年賀状を書く暇はない、もう元旦に間に合うようには投函できない…遅れるくらいならメールの方がいいと思う人もいますね。
また昨今は個人情報の管理の問題で会社に住所録などもなく、相手の住所がわからない、わざわざ聞きにくいという人もかなりいるようです。
ですがやはり年賀状という形にして相手に届けるのは、メールとは違い意味のある事。親しい人だからこそ年賀状を、また疎遠になってしまった人に突然のメールは送りにくいけれど年賀状なら…ということもありますね。
もうしばらく年賀状を出していないという人も、今年は是非送ってみてはいかがでしょうか。
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年賀状には是非一言添えて
年賀状というと、ほとんどは印刷済みの年賀状、または家でプリントした年賀状などを利用する人がほとんどです。住所も一覧で印刷できるようになり、年賀状に対する手間は以前ほどはかからなくなったといってもいいでしょう。
ですが、印刷された年賀状をそのまま投函しているという方も多いのではないでしょうか?
実はインターネットでのアンケートによると、もらっても嬉しくない年賀状第一位が「全面印字で手書きのメッセージが無い年賀状」なのだそうです。そして二位には「あけおめ、ことよろなどしか書いてない年賀状」が続いています。
「ダイレクトメールと変わらない」「心がこもっていない」「とりあえず出したように感じる」「近況が全くわからない」という意見で、嬉しくないわけではないけれど、本人から挨拶として送られてきた感じがあまり伝わってこないようです。
もらって嬉しい年賀状第一位は「一言添えてある」!
ところがここに一言近況を書き添えると、あっという間にもらって嬉しい年賀状の第一位に輝きます。いかに自筆で一言を添えることが重要かがわかりますね。
特に今は裏も表もパソコンの印字ということがほとんど。確かに印刷された文字はきれいですし、書き損じもありません。スマホとパソコンの時代ですから、「実は手書きの字が汚いから見られたくない」というような人も多いようです。
ですが上手い下手より、本人がその人のために時間を割いて一筆書く、ということが重要です。一言添えてあるのが嬉しい理由に「自分のために書いてもらったのが嬉しい」というのも頷けますよね。
どんなメッセージを添える?
では実際にどんな一文を添えたらいいでしょうか。規制の年賀状や印刷テンプレートには、大抵新年の挨拶文がすでに組み込まれています。「本年もよろしくお願いいたします」と印刷してあるのに「今年もよろしくね!」とさらに書き添えるのは変ですよね。
「あけましておめでとう」「今年もよろしく」「昨年はお世話になりました」はすでに印刷されていることが多く、そこに一言足そうと思うと、意外と何を書いていいのかわからなくなってしまいます。
そこで、一言添え書きのポイントをいくつかご紹介します。
会社の人や友達、彼氏などよく顔を合わせる間柄に
一言といっても、しょっちゅう顔を合わせているし…という相手に出す年賀状には、昨年の共通の思い出や印象に残ったこと、来年一緒にやりたいことを添えてみてはいかがでしょうか。
「一緒に行った○○楽しかったね!また行きたいな」
「今年は絶対にあの店に食べにいこう!」
また、普段面と向かって言えないことを添えるのもいいですね。
「いつも○○さんのリカバリーに助けられています」
「○○さんのように頼れる先輩になれるよう頑張ります!」
「いつも明るい○○さんには元気を分けてもらっています」
特に仕事先の上司や先輩、後輩には思っていることを伝えるチャンスです。日頃メールなどしない間柄なら、なおさら一筆添えたいですね。
少し疎遠になってしまった相手に
もうメールもほとんど送ってない、毎年年賀状だけ出している間柄の人でも、やはり一言あると嬉しいものですよね。「今年はゆっくりお話ししたいですね」「また会ってお茶でもしたいね」と、久しぶりに会いたい気持ちを書き添える人が多いようです。
ですが、毎年年賀状だけが続くと「もうずっと、今年こそ会いたい!って書いてるなぁ…」ということにも。会いたいねとお互い書くばかりで、実際に誘ったり行動に移してないのが後ろめたくなってしまったりします。
そんなときは、近況や些細なつぶやきなどを書いてみてはいかがでしょうか。
「○○へ旅行に行ってきました」
「またダイエットを始めました」
「今更ポケGoにハマり出しました」
「世間はすっかりオリンピックですね…」
「気が付けば○○歳に・・・!」
疎遠になっていると、相手の思い出はすっかり止まってしまっているもの。時事ネタやなんでもない話題でも、書いてあることで親近感がわいてきます。
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使ってはいけない言葉や、重複には注意
自分の言葉を相手に届けるのは大切ですが、年賀状は新年のお祝いの挨拶なので、不向きな文字というものがあります。
よく使ってしまいがちなのか「去年」。「去」という字は縁起が悪いのでマナー違反です。旧年、昨年などの言葉を使うのが正解です。他にも「別」「離」「倒」「失」「滅」などはお祝いに相応しくない文字なので使わないようにしましょう。
また、「元旦」は1月1日という意味。「一月一日 元旦」は意味被りなので誤りです。返信などで1日に着かない日付で投函する場合も使用を避けましょう。
「新年」「賀正」「あけましておめでとう」も意味が重複しますので気をつけましょう。「新年あけましておめでとう」という間違いは多いですね。
さらに「迎春」「賀」などの一文字、二文字の賀詞は丁寧な表現ではないので、目上の人に対しては失礼にあたります。謹賀新年、または謹んで新春のお喜びを申し上げます、など文章になっていることを確認しておきましょう。
あとは意外と知られていないのですが、添え書きの文に「、」「。」などの句読点は付けないのが正式な形です。年初めで「区切りをつけない」という意味があるのだそうです。あまり長い添え書きにしないのもマナーですね。
年賀状は基本的には貰ってうれしいもの!
そんなに親しくないのに出したら迷惑なんじゃ、いつもメールしているしわざわざ出さなくても、と感じる人が多いですが、一言添えられた年賀状というものは、貰って悪い気はしないものです。
住所を知らない人にも、年賀状を出したいのでよろしければ住所を教えていただけませんか、とひと声かければ大丈夫。住所は知っているけれど初めて出す相手には、「年賀状を出してもいいですか」と聞いてもかまいません。
こちらが挨拶をしたいだけだから、気を遣わせてしまうから、と自分の住所を知られないようにしたり、「返さなくていいよ」と言う人もいるようですが、これはマナー違反です。
年賀状は新年を祝う挨拶で、決してサプライズではありません。くれぐれも人づてに住所を聞いたり、勝手に調べたりするのはやめましょう。
お正月にポストを開けるのが楽しみ、という人も多いです。一年に一度と思って、今年は是非ペンをとって年賀状を投函してみてはいかがでしょうか!
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